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黒磯市希少な野生動植物の保護に関する条例(平成12年9月14日黒磯市条例第24号)

  (目的)
第1条 この条例は、希少な野生動植物が黒磯市の優れた自然環境を象徴する存在であり、これらの野生動植物との共生が市民の豊かな生活に不可欠であることから、市及び市民が一体となり希少な野生動植物の保護を図ることにより、将来にわたって良好な自然環境を保全することを目的とする。

  (定義)
第2条 この条例において「希少な野生動植物」とは、黒磯市に生息し又は生育する野生の動植物(卵及び種子を含む。)で、その種の個体の数が著しく少なく又は著しく減少しつつあるもので、規則で定めたものをいう。
2  市長は、希少な野生動植物を定めるに当たっては、黒磯市環境審議会の意見を聴くものとする。

  (市の責務等)
第3条 市は、希少な野生動植物について生息状況を把握し、その状況に応じて保護を図るための施策を講ずるものとする。
2  市は、希少な野生動植物の生息状況を把握するため、黒磯市動植物調査研究会を置く。
3  黒磯市動植物調査研究会の運営については、別に定める。

  (市民の責務)
第4条 市民は、市が実施する希少な野生動植物の保護に関する施策に協力し、自然環境の保全に努めるものとする。

  (財産権の尊重)
第5条 この条例の運用に当たっては、関係者の所有権その他の財産権(以下「所有権等」という。)を尊重しなければならない。

  (捕獲等の禁止)
第6条 希少な野生動植物の生きている個体は、捕獲、採取、殺傷又は損傷をしてはならない。ただし、規則で定めるやむを得ない事由がある場合は、この限りではない。

  (保護地区)
第7条 市長は、希少な野生動植物を保護するため必要があると認めるときは、希少な野生動植物が営巣する木及び木に営巣しない希少な野生動植物が生息し又は生育する区域を保護地区として指定することができる。
2  市長は、前項の指定をするときは、指定する木又は区域(以下「区域等」という。)の所有権等を有する者の同意を得るものとする。
3  市長は、保護地区の指定の必要がなくなったと認めるときは、その指定を解除しなければならない。
4  市長は、保護地区の指定又は解除をしたときは、速やかに、その旨及びその区域等の位置を告示し、当該区域等の所有権等を有する者に通知しなければならない。
5  保護地区内において、次に掲げる行為は、市長の許可を受けなければ、してはならない。
(1) 建築物その他の工作物を新築し、改築し又は増築すること。
(2) 宅地を造成し、土地を開墾し、その他土地(水底を含む。)の形質を変更すること。
(3) 鉱物を採掘し、又は土石を採取すること。
(4) 水面を埋め立て、又は干拓すること。
(5) 河川、湖沼等の水位又は水量に増減を及ぼさせること。
(6) 木竹を伐採すること。
(7) 希少な野生動植物の個体の生息又は生育に必要なものとして市長が指定する野生動植物の種の個体その他の物の捕獲、採取、殺傷又は損傷すること。
(8) 保護地区内の湖沼若しくは湿原であって市長が指定するもの又はこれらに流入する水域若しくは水路に汚水又は廃水を排水設備を設けて排出すること。
(9) 道路、広場、田、畑、牧場及び宅地の区域以外の市長が指定する区域において、車馬若しくは動力船を使用し、又は航空機を着陸させること。
(10)希少な野生動植物の個体の生息又は生育に支障を及ぼすおそれのある動植物の種として市長が指定するものの個体を放ち、又は植栽し、若しくはその種子をまくこと。
(11)希少な野生動植物の個体の生息又は生育に支障を及ぼすおそれのあるものとして市長が指定する物質を散布すること。
(12)火入れ又はたき火をすること。
(13)希少な野生動植物の個体の生息又は生育に支障を及ぼすおそれのある方法として市長が定める方法によりその個体を観察すること。
6  前項の許可を受けようとする者は、規則で定めるところにより、市長に許可の申請をしなければならない。
7  市長は、希少な野生動植物の保護のため必要があると認めるときは、その必要の限度において、第5項の許可に条件を付することができる。
8  次に掲げる行為については、第5項の規定は適用しない。
(1) 非常災害に対する必要な応急措置としての行為
(2) 通常の管理行為又は軽易な行為で規則で定めるもの
9  前項第1号に掲げる行為であって、第5項各号に掲げる行為に該当するものをした者は、速やかに市長にその旨を届け出なければならない。

  (措置命令)
第8条 市長は、第6条若しくは第7条第5項の規定に違反した者又は同条第7項の規定により付された条件に違反した者がその違反行為によって希少な野生動植物の個体若しくは個体の生息地又は生育地の保護に支障を及ぼした場合において、希少な野生動植物の保護のため必要があると認めるときは、これらの者に対し、相当の期限を定めて、原状回復を命じ、その他希少な野生動植物の個体若しくは個体の生息地又は生育地の保護のため必要な措置をとるべきことを命ずることができる。

  (罰則)
第9条 第6条の規定に違反した者又は第8条の規定による命令に違反した者は、10万円以下の罰金に処する。

  (保護協力金)
第10条 市長は、第7条第1項の規定による指定をしたときは、当該区域等の所有権等を有する者に対し、規則で定める保護協力金を支払うことができる。

  (監視員)
第11条 市長は、希少な野生動植物の保護を図るため監視員を置くことができる。
2  監視員は、市長が委嘱する。

  (その他)
第12条 この条例の実施に関し必要な事項は、市長が別に定める。

  附 則
 この条例は、平成13年4月1日から施行する。