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福岡県美しいまちづくり条例(平成12年10月18日福岡県条例第66号)

目次
 第一章 総則(第一条−第六条)
 第二章 美しいまちづくりを推進するための施策(第七条−第十一条)
 第三章 市町村の美しいまちづくりに関する施策に対する支援(第十二条−第十四条)
 第四章 雑則(第十五条・第十六条)
 附則

   第一章 総則

  (目的)
第一条 この条例は、美しいまちづくりを推進するために必要な事項を定めることにより、個性豊かで、美しく、誇りを持って次の世代に継承することができる県土の保全、整備及び創造を図り、もって県民福祉の増進に寄与することを目的とする。

  (定義)
第二条 この条例において「美しいまちづくり」とは、景観の形成(良好な景観を保全し、整備し、又は創造することをいう。)に資すると認められる活動をいう。

  (基本理念)
第三条 美しいまちづくりは、次に掲げる基本理念にのっとり、実施するものとする。
  一 県民及び事業者(以下「県民等」という。)の発意が尊重され、県民等が参加して推進されるものであること。
  二 県、市町村及び県民等のパートナーシップ(適切な役割分担のもとに連携し、及び協力することをいう。)により推進されるものであること。

  (県の役割)
第四条 県は、美しいまちづくりに関する基本的かつ総合的な方針(以下「基本方針」という。)を策定し、美しいまちづくりを推進するための施策を実施するものとする。
2 県は、市町村の美しいまちづくりに関する施策を尊重し、支援するよう努めるとともに、市町村の求めに応じ、市町村の美しいまちづくりに関する施策の広域的な調整を行うものとする。

  (市町村の役割)
第五条 市町村は、当該市町村の特性や個性を活かした美しいまちづくりに関する施策を実施するよう努めるものとする。

  (県民等の役割)
第六条 県民等は、美しいまちづくりについて理解を深め、自ら進んで美しいまちづくりに参加し、又は協力するよう努めるものとする。

   第二章 美しいまちづくりを推進するための施策

  (基本方針)
第七条 知事は、基本方針において、次に掲げる事項を定めるものとする。
  一 美しいまちづくりに関する目標
  二 美しいまちづくりを推進するための施策に関する基本的な事項
  三 市町村の美しいまちづくりに関する施策に対する支援に関する基本的な事項
  四 前三号に掲げるもののほか、美しいまちづくりに関する重要な事項
2 知事は、基本方針を定めようとするときは、市町村の長の意見を聴くものとする。
3 知事は、基本方針を定めたときは、遅滞なく、これを公表するものとする。
4 前二項の規定は、基本方針の変更について準用する。

  (まちづくり専門家)
第八条 知事は、規則で定めるところにより、美しいまちづくりに関して専門的な知識、技術又は経験を有すると認められる者をまちづくり専門家として登録するものとする。
2 まちづくり専門家は、知事の求めに応じ、美しいまちづくりに関して、知事に意見を述べ、又は市町村に助言し、若しくは協力するものとする。

  (調査研究及び情報の収集)
第九条 知事は、美しいまちづくりに関し必要な調査研究及び情報の収集を行うものとする。
2 知事は、市町村及び県民等の求めに応じ、前項の規定により行った調査研究の成果及び前項の規定により収集した情報(以下「研究成果等」という。)の提供に努めるものとする。

  (啓発)
第十条 知事は、県民等の美しいまちづくりへの参加を促進するため、啓発その他必要な措置を講ずるものとする。

  (表彰)
第十一条 知事は、美しいまちづくりに関し著しい功績があったものを表彰することができる。

   第三章 市町村の美しいまちづくりに関する施策に対する支援

  (住民等の参加を促進するための措置に対する支援)
第十二条 市町村が基本方針に沿った美しいまちづくりを推進する場合において次に掲げる措置を講ずるときは、知事は、当該市町村の求めに応じ、まちづくり専門家の派遣、研究成果等の提供、技術的助言その他の適当と認める支援を行うよう努めるものとする。
  一 市町村の区域に居住し、若しくは事務所若しくは事業所を有する県民等(以下「住民等」という。)又は市町村の区域において美しいまちづくりを行っていると認められる団体が、美しいまちづくりに関する提案を当該市町村に対して行うことを促進するための措置
  二 住民等が一定の区域を定め、当該区域における美しいまちづくりに関し、相互に遵守すべき事項等を定めた協定を締結することを促進するための措置
  三 前二号に掲げる措置のほか、住民等の美しいまちづくりへの参加を促進するための措置

  (美しいまちづくり計画の策定等に対する支援)
第十三条 市町村は、当該市町村の区域のうち、基本方針に沿った美しいまちづくりを優先して推進する必要があると認められる区域(以下「美しいまちづくり推進区域」という。)を指定し、次に掲げる事項を記載した、美しいまちづくり推進区域における美しいまちづくりに関する計画(以下「美しいまちづくり計画」という。)を策定することができる。
  一 美しいまちづくりの目標
  二 美しいまちづくりに関する施策
  三 前二号に掲げるもののほか、美しいまちづくりに関する事項で規則で定めるもの
2 前項の規定により美しいまちづくり推進区域を指定し、美しいまちづくり計画を策定する市町村は、前条第一号の措置を講じた場合で、当該措置により美しいまちづくりに関する提案が行われたときは、前項の規定による美しいまちづくり推進区域の指定及び美しいまちづくり計画の策定に当たり、当該提案に配慮するよう努めるものとする。
3 知事は、第一項の規定による美しいまちづくり推進区域の指定及び美しいまちづくり計画の策定が基本方針に沿ったものと認められるときは、市町村の求めに応じ、まちづくり専門家の派遣、研究成果等の提供、技術的助言その他の適当と認める支援を行うよう努めるものとする。
4 前二項の規定は、美しいまちづくり推進区域及び美しいまちづくり計画の変更について準用する。

  (市町村の美しいまちづくりに関する施策に対する協力)
第十四条 知事は、基本方針に沿ったものと認められる美しいまちづくり計画を策定した市町村が、当該美しいまちづくり計画に定める美しいまちづくりに関する施策を実施するときは、当該市町村の求めに応じ、その実施に協力するよう努めるものとする。

   第四章 雑則

  (法令等に基づく事業との関係)
第十五条 この条例の規定は、法令又は他の条例の規定に基づく許可、認可その他の処分を受けて行われる事業の実施を妨げることを目的として解釈し、運用してはならない。

  (規則への委任)
第十六条 この条例の施行に関し必要な事項は、規則で定める。

   附 則
 この条例は、公布の日から施行する。ただし、第三章の規定は、平成十三年四月一日から施行する。